三浦半島の草花   Botanical Scene & Flower of Miura-Peninsure
ノシラン(熨斗蘭)
学名:Opbiopogon jabran
ジャノヒゲ属 ユリ科
ジャノヒゲ属は日本にはジャノヒゲ、オオバジャノヒゲ、ナガバジャノヒゲ、ノシランの4種ある。
ノシランは4種のなかで一番大型で、葉長さ80cm、幅1.5cmにまで達することがあり、倒卵形の種子
は長さ1cmほどになる。また、ノシランはジャノヒゲやオオバジャノヒゲで見られるストロンを欠き、
斜上する花茎は著しく扁平で、2つの稜の上には翼が発達する。
 ノシランは東海地方から南西諸島、韓国の済州島と南に寄って分布する。ジャノヒゲは北海道西南部から
九州、朝鮮半島、中国、台湾にまでと広範囲に分布するが、ナガバジャノヒゲはこれよりやや狭く、関東地方
から九州、朝鮮半島南部、中国に分布する。
 ジャノヒゲ属は世界に54種あり、東アジアからヒマラヤ、インドにかけて分布している。この属はユリ科の
なかでは比較的暑いところを好み、暖温帯、亜熱帯にはさまざまな形態の種が集中している。
参考 朝日新聞 植物世界 全15巻
琉球文化と草花:琉球文化の中心である首里城の内外には、見るべく草花の庭や花園、などはない。
ところが士族層の屋敷内には庭園があるのが常で、どの庭にもソテツ(蘇鉄)の古株とともに
、サクラはないものの、梅、杏、桂、木蓮、水芙蓉、紅桜、雪毬、椿などが植えられている。
 また、祭礼において、神や神女は、ユリ科の「ノシ蘭」を被り物にする場合もある。
(参考 同上))


 従来の北限が東海地方であったらしいが、
箱根を越えて三浦半島、横浜南部の
ここ金沢区でも今年は元気よく咲いている。
これも温暖化の影響か。
2017/08/29 17:35 NEC N-01E
横浜市金沢区富岡西6の民家の庭塀越し
 

八月の花(その1)ページへ
 トップページに戻る