三浦半島の草花   Botanical Scene & Flower of Miura-Peninsure

パフィオペディルム
Lady's slipper
学名 Paphiopedilum
ラン科のクマガイソウに近縁なPaphiopedilumの熱帯産の自生ラン。インド北部から東南アジア、さらにニューギニアまで、約50種が広く分布している。また、アメリカ熱帯には近縁で子房が3室のフラグモペディルム属Phragmopedilumが分布する。
これらの諸属は以前、アツモリソウ属Cyprededilumにまとめられていたので、園芸界では、今でも略してシップCypとも呼ばれる。しかし、現在では東南アジア熱帯産の常緑で子房が1室のものは、パフィオペディルム属として分離されている。属名の語意は女神アフロディテの足。日本へは明治年間(1868 - 1912)に渡来した。
 短縮していて地ぎわに直立している茎から、左右に広がる葉を4〜5枚根生し、茎には緑色葉のほかに白や淡黄色の斑が入るものがある。根はつけ根から20〜30cmくらいの花茎を出し、その頂部に通常は1花をつけるが、中には5〜10花を総状につけ、次々に開花する種もある。花は40〜50日間鑑賞でき、日本では冬から春に開花するものが多い。
(参考:世界大百科事典 平凡社)



2017/04/22 18:01 Nikon D70
横須賀市大津町
民家の庭

前ページ(四月の花(その1)へ
 トップページに戻る