ヤマブキ

ヤマブキ（山吹)／ヤエヤマブキ（八重山吹）
Japanese rose
学名　Kerria japonica　DC.
バラ科の落葉潅木。原産地　日本（北海道～九州）、中国
茎は緑色で根本から多数叢生。高さ約１ｍ。茎の中心に柔らかな白色の髄がある。
春、枝頂に黄色の五弁花を開く。一重のものは山野に自生し、八重のものは、多く
庭園に栽植。髄を山吹髄といい、玩具などに用いる。
出展：広辞苑（岩波書店）
山吹の花で思い出すのは、江戸城（現在の皇居）の開祖太田道灌と農家の少女の逸話に出てくる
「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞかなしき」後拾遺集　醍醐天皇
の皇子中務卿兼明親王の詩ですね。この時期は春の不安定な天候で突然の雨に農家に
蓑を借りによった道灌に、そこの少女がしばらくして一輪の山吹の花をもってきて差し出した。
道灌は花を受取ったがその意味が分からぬまま帰途についた。
その夜、近臣にこの話しをすると、上の詩を紹介してくれ、道灌は己の不明を恥じ、翌日
少女の家に、使者に蓑を持たせて使わした。しかしながら、使者がその家についてみると
すでに家のものは誰も無く、空き家となっていた。
以後道灌は歌道に精進するようになったという。
この太田道灌の逸話にでてくるヤマブキは、八重咲きのため果実ができないものである。
（出展：世界大百科事典　平凡社）

白花ヤマブキ 2017/04/22 17:55 横須賀市大津町民家の庭	白花ヤマブキ	八重ヤマブキ 2014/07/01 10:47 NEC N902iS 横浜市金沢区六浦町横浜市大病院の植込み
シロヤマブキ（白山吹）ｊｅｔｂｅａｄ Rhodotypos scandens(Thunb.)Makino シロヤマブキの花 2012/04/21 9:32 横浜市金沢区富岡西６丁目住宅街の民家の庭先白ヤマブキの実 2011/08/25 13:21　　NEC N902iS 横浜市金沢区能見台三丁目和名は、白い花のヤマブキの意味であるが、普通は黄色の花の咲くヤマブキにも、まれにシロバナヤマブキという変わりものがあるので、混同してはならない。ヤマブキは、葉が互生し、花弁は5枚であるから、シロヤマブキとの区別はは容易である。（出展：世界大百科事典　平凡社）