ー三浦半島の草花ー

カリン(花梨)
(Chaenomeles sinensis Koehne(=Pseudocydonia sinensis Schneid)
  :カラナシ、キボケともいう。盆栽や庭木に利用する樹皮の美しいバラ科の落葉樹。中国の原産で、
現在では日本や朝鮮半島でも栽植されている。日本へは江戸時代に中国から渡来したといわれるが、
正確な年代は不明である。落葉性の高木で7〜8mになる。成木になるとうろこ状をした樹皮が自然
にはげおちる。そのあとが雲紋状となる。4月下旬〜5月上旬に淡紅色の花をつける。
果実は楕円形〜倒卵円形(長径6〜10cmぐらい)で、秋に黄色となって熟し、芳香を放つ。果皮は
滑らかである。果皮に細かい毛のある”マルメロ”と混同されることが多い。長野県諏訪地方でいわれる
カリンはマルメロのことである。果肉が硬く生食に適さない。砂糖漬け果実酒の原料に用いる。
熟果は芳香を放つので部屋において香りを楽しむことがある。中国では2000年前から漢方薬として
用いられ、乾果は煎じて咳止めに利用する。木は盆栽や庭木とし、神社や寺院によく栽培されている。
和名でカリンと呼ばれる植物には、マメ科のカリン(花櫚)とバラ科のカリン(花梨)とがあり、しばしば
混同されるが、同名異物である。
(以上 世界大百科事典 (平凡社)より)
熟果が芳香を放つとはいえ、その期間は短くやがて、腐り始めると、悪臭になる。 



2009/08/05 10:37 横須賀市長沢6-41-3 NECN902iS
この時期では未だ青い実ですが秋には黄色く熟します。


2009/09/24 14:18 同じ木の実が黄色く熟しました。

2005/04/10 16:57 横須賀市長沢6-41-3 NIKON D70

2016/08/28 15:39
横浜市金沢区能見台3丁目 住宅街の民家生垣 
 

前ページ(四月の花(その3))へ

 トップページに戻る