scarlet kadsura
学名:Kadsura japonica(L.) Dunal
マツブサ科サネカズラ属の常緑蔓性潅木。
地面を匍匐したり灌木におおいかぶさったりするつる性木本。
つるのからまる様から、<さねかずら>は”逢う”や”来る”の
枕詞である。学名のKadsura は日本語の葛(かずら)よりついた。
古くは茎を煮て得た粘液を整髪に用いたので美男葛の別名がある。
山地に自生、また鑑賞用にも栽培。葉は平滑で厚く、光沢を有し、
長楕円形。夏の初め、葉腋に淡黄色の花を開き、紅色の実を
多数球状につける。茎の粘液は製紙用又は鬢付油の材料。
温暖帯、本州中部から台湾・朝鮮済州島・中国に分布する。
参考:世界大百科事典(平凡社)
「名にし負はば 逢坂山(あふさかやま)のさねかづら
人に知られで くるよしもがな」
三条右大臣(さんじょうのうだいじん) 後撰集 百人一首(25)
サネカズラのつぼみ 同右 |
サネカズラの花 2016/08/10 14:28 NEC N-01E 横浜市金沢区能見台3 住宅街の民家のエントランス |
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ビナンカズラの真っ赤な実
横須賀市長沢 農地の民家の庭 2005/01 OLYMPUS C-2500