三浦半島の草花   Botanical Scene & Flower of Miura-Peninsure

アケビ(通草(つうそう)/木通(もくつう))

akebi: five-leaved akebia
学名:Akebia quinata (Houtt.)Decne
アケビ科 落葉つる性木本 
ゴザイカズラ、ネコンクソ、モクトンなど地方ごとに多くの異名がある。
山野に普通な、大きな果実をつけるつる性の木。
 雌雄同株。葉は互生し、掌状複葉。子葉は5枚で楕円形、全縁、たれさがった総状花序に淡紫色の花を
つける。雌花は雄花に比べて一段と大きい。花被は3枚、雄花では6本の肉質のおしべと退化しためしべ
がある。雌花では退化したおしべと6〜9本のめしべがある。果実は大きく成熟し、裂開する。
アケビという名は実が開くところからきている。半透明の果肉は甘くて、食用になる。
本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸に分布し、北アメリカ東部には帰化している。
 アルカロイドは含まないが、漢方で木通、通草とよばれる木部は、利尿剤、鎮痛剤として用いられる。
乾燥した果実も卒中の予防薬として用いられる。若葉を塩漬けにして食べる地方もある。
 日本にはほかに、子葉が3枚のミツバアケビA.trifoliata、およびアケビとミツバアケビの中間的な性質を
もつゴヨウアケビA.pentaphyllaが分布している。
(参考: 世界大百科事典 平凡社)

 
花径5-10mm
2016/03/30 11:34 NEC N-01E
横浜市金沢区富岡西6
   

前ページ(三月の花(その3))へ
 トップページに戻る