ー三浦半島の草花ー
ビワ(枇杷)
loquat, Japanese medlar
学名Eriobotrya Japonica (Thunb.)Lindl.

バラ科 常緑小高木。果樹
晩秋、かおりのよい白い花を開き、翌年初夏のころ実を結ぶ。
果実は、卵形で黄赤色。食用。
中国の中南部や日本の南西暖地に原産したと推定されているが、
中国での栽培歴は古く、6世紀に著された《広志》には白肉種と黄肉種の
存在が記されている。中国南部の浙江省、福建省、湖南省、広東省などに
有名産地がある。
 日本におけるビワ栽培の歴史は明らかでないが、10世紀に著された《延喜式》
や《本草和名》に記載があり、当時は比波(ひわ)と呼ばれていたようである。それは
日本に自生のビワで、現在の栽培品種と比べ果実が小さく、食用としての利用価値は
低かったと考えられる。果実としての利用が高まったのは大果品種の茂木(もぎ)が
育成されてからのことである。茂木は天保・弘化(1830-48)のころに、貿易船によって
中国から長崎にもたらされた果実の種子から育成されたものである。
(参考:世界大百科事典 平凡社、 国語辞典 岩波書店)

下の写真の種類は、果実の小さい、日本に自生していた比波(ひわ)であると思われる。



 

2013/11/21 16:14
神奈川県立循環器呼吸器病センター 
の道路側斜面にある枇杷の木
2014/05/04 17:41
 同上
この時期ではまだ青い実ですね。
 
 2014/06/01 18:43
 同上
熟して、店頭で売られているもの
と同じダイダイ色になりました。
 

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