ー三浦半島の草花ー
ノコギリソウ(鋸草)

sneezewort : Achillea alpina L.
キク科 多年草
東アジアの北部から北アメリカの温帯に広く分布する。日本では本州と北海道の山地の草原にふつうに生える。
地下茎は横にはい、よく発達する。茎は叢生し、高さ1mあまりに達する。
葉は無柄で、幅7-15mm、長さ6-10cm、
櫛の歯状中裂〜深裂し、裂片には鋭鋸歯がある。花期は7月〜9月、茎頂に密な散房花序をつける。
舌状花は1頭花に5〜7個あり、白色である。中心部には多数の筒状花がある。
痩果は長さ3mmで毛がなく冠毛もない。すべての小花は対応する長楕円形で、膜質の鱗片状苞葉を有する。
ノコギリソウは鑑賞用として古くから栽培されるとともに、健胃強壮剤、痔病
などの薬用や、芳香油、香料としても栽培されてきた。
属名Achilleaはギリシャの英雄アキレスがセイヨウノコギリソウの薬効を
発見したという伝説に基づいてつけられたものである。
(参考:世界大百科事典 平凡社)

 
草の名前は、鋸状の葉からとられたのでしょう。




2013/07/16 17:33
NIKON D70
横須賀市大津町 民家の庭

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